专利摘要:
移動通信システムにおける端末(UE)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の送信方法を提供する。上記送信方法において、上記端末は、アップリンクプリアンブルを基地局(Node B)に送信し、上記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を受信すると、拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)及び専用物理制御チャネル(DPCCH)を上記基地局に送信する。DPCCHの送信は、E−DCHの送信の前に開始される。E−DCH送信の前のDPCCHの送信時点は、E−DCH TTIに比例する。したがって、E−DCHの送信開始時点は、E−DCH TTIに基づく。
公开号:JP2011512058A
申请号:JP2010541406
申请日:2009-01-07
公开日:2011-04-14
发明作者:ウン−ジュン・キム;ジュ−ホ・イ;ヨン−ヒョン・ホ;ヨン−ブン・キム
申请人:サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド;
IPC主号:H04W74-08
专利说明:

[0001] 本発明は、移動通信システムにおけるアップリンク通信装置及び方法に関し、特に、移動通信システムにおけるランダムアクセスチャネル(RACH)の送受信装置及び方法に関する。]
背景技術

[0002] ヨーロッパ型移動通信システムである移動体通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications:GSM)及び一般パケットラジオサービス(General Packet Radio Services:GPRS)に基づき、広帯域(Wideband)符号分割多重接続(Code Division Multiple Access:以下、“CDMA”と称する。)を使用する第3世代移動通信システムであるユニバーサル移動体通信サービス(Universal Mobile Telecommunication Service:UMTS)システムは、移動電話又はコンピュータユーザが世界中のどこにいるかに関係なく、パケットに基づくテキスト、ディジタル化された音声又はビデオ、及びマルチメディアデータを2Mbps以上の高速で送信することができる一貫したサービスを提供する。]
[0003] 特に、UMTSシステムは、転送チャネル、すなわち、ユーザ端末(User Equipment:UE)からNode B(すなわち、基地局(BS))へのアップリンク(UL)パケット送信の性能をさらに向上させることができるように、拡張されたアップリンク専用チャネル(Enhanced Uplink Dedicated Channel:以下、“E−DCH”と称する。)を使用する。さらに安定した高速のデータ送信をサポートするために、E−DCHは、適応変調及び符号化(Adaptive Modulation and Coding:AMC)、複合自動再送要求(Hybrid Automatic Retransmission Request:HARQ)、基地局制御スケジューリング、及び短い送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)などの技術を採用する。]
[0004] AMCは、基地局とUEとの間のチャネル状態に従ってデータチャネルの変調方式及びコーディング方式を決定することにより資源の使用効率を向上させる技術である。変調方式とコーディング方式との組合せは、MCS(Modulation and Coding Scheme)と呼ばれ、支援可能な変調方式及びコーディング方式に従って様々なMCSレベルを定義することができる。AMCは、MCSのレベルをUEと基地局との間のチャネル状態に従って適応的に決定することにより資源の使用効率を向上させる。]
[0005] HARQは、初期に送信されたデータパケットにエラーが発生した場合に、このエラーパケットを補償するための再送信技術である。HARQ技術は、エラーが発生すると、最初に送信されたデータパケットと同一のフォーマットのパケットを再送信するチェイスコンバイニング方式(Chase Combining:以下、“CC”と称する。)と、エラーが発生すると、最初に送信されたデータパケットとは異なるフォーマットのパケットを再送信する増分冗長(Incremental Redundancy:以下、“IR”と称する。)方式とに区分することができる。また、HARQは、データ送信率を増加させるためにN−チャネルストップアンドウエイト(Stop And Wait:SAW)方式を使用する。]
[0006] より具体的に、N−チャネルSAW方式に従って、送信器は、1番目のTTI乃至N番目のTTIの間及びN+1番目のTTI乃至2N番目のTTIの間に異なるデータを送信し、この送信されたデータの肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)の受信に基づいて、この送信されたデータを再送信するか又は新たなデータを送信するかを決定する。この際に、各N個のTTIは、独立したHARQプロセスにより処理され、N+i番目のTTIは、i番目のHARQプロセスと呼ばれ、ここで、Nは、0より大きい整数であり、HARQプロセス番号を示す変数iは、1からNまでの自然数である。]
[0007] E−DCHを介したデータ送信について、基地局は、アップリンクデータ送信が可能であるか否かを決定し、可能であれば、基地局は、アップリンク送信に対する可能なデータ送信率の上限値を決定する。基地局は、この決定された情報をスケジューリング命令としてUEに送信する。この後に、UEは、このスケジューリング命令に基づいてE−DCHのデータ送信率を決定し、このデータ送信率でデータを送信する。これは、通常、基地局制御スケジューリングと呼ばれる。]
[0008] TTIは、データパケットの基本送信単位である。既存のシステムで使用された最小10msのTTIより小さい2msのTTIの使用は、再送信遅延時間を減らし、結果的にシステムスループットを増加させる。]
[0009] UMTSシステムにおいて、時間領域送信単位は、スロット又はフレームなどで示される。1つの2msのサブフレームは、3個のスロットにより定義され、10msのフレームは、5個のサブフレームにより定義される。したがって、2msのE−DCH TTIは、1つのサブフレームに対応し、10msのE−DCH TTIは、1つのフレームに対応する。]
[0010] 図1は、従来の無線通信システムにおけるE−DCHを介したアップリンクパケットの送信を示す図である。
図1を参照すると、参照符号100は、E−DCHをサポートする基地局を示し、参照符号101乃至104は、E−DCHを使用しているUEを示す。ここで、BS及びNode Bという用語は、同一の意味で交互に使用される。UE101乃至104は、E−DCH111乃至114を介してデータを基地局100に送信する。基地局100は、E−DCHを使用するUE101乃至104のデータバッファ状態、要請データ送信率、又はチャネル状況に関する情報を収集し、UE別にE−DCHデータ送信が可能であるか否か及びE−DCHデータ送信率を判定することによりスケジューリング動作を実行する。その後に、基地局100は、各UE101乃至104にスケジューリング命令を送信する。かかるスケジューリングは、システム全体の性能を高めるために基地局100の測定雑音増加(Noise Rise or Rise over Thermal:以下、“RoT”と称する。)値が目標値を超過しないようにしつつ、基地局100から遠く離れたUE、例えば、UE103及びUE104には、低いデータ送信率を割り当て、基地局100に近く位置したUE、例えば、UE101及びUE102には、高いデータ送信率を割り当てる方式でなされる。UE101乃至104は、このスケジューリング命令に従ってE−DCHデータ送信の最大許容データ送信率を決定し、この最大許容データ送信率内でデータバッファ状態などに従ってE−DCHデータ送信率を決定し、この決定されたデータ送信率でE−DCHデータを送信する。] 図1
[0011] 相互に異なるUEからのアップリンク信号は、相互間に同期が保持されないので、直交性がなくて相互間に干渉として作用する。これにより、基地局が受信するアップリンク信号が多くなるほど、特定のUEからのアップリンク信号に対する干渉の量も多くなるため、アップリンク信号の受信性能が低下する。これを克服するためには、UEのアップリンク送信電力を大きくしてもよい。しかしながら、これは、他のアップリンク信号に対して干渉として作用することにより基地局の全体の受信性能を低下させる。その結果、基地局が受信性能を保証しつつ受信することができるアップリンク信号の全電力は制限される。RoTは、基地局に使用可能なアップリンク無線資源を示し、下記の数式(1)に示すように定義される。]
[0012] 数式(1)
RoT=Io/No
数式(1)において、Ioは、基地局の全体の受信帯域を介した電力スペクトル密度(Power spectral density)、すなわち、基地局が受信したすべてのアップリンク信号の全体電力を示し、Noは、基地局の熱雑音電力スペクトル密度を示す。従って、許容される最大RoT、すなわち、基地局に使用可能な全体のアップリンク無線資源は、所定の値又はそれ以下に制限される。]
[0013] 全体RoTは、セル間の干渉、音声トラヒック、及びE−DCHトラヒックの和で表現される。基地局制御スケジューリングを使用すると、複数のUEが高いデータ送信率のパケットを同時に送信する現象を防止することができるため、基地局の受信RoTは、目標(target) RoT又はそれ以下に保持されることができ、したがって、受信性能を常に保証することができる。すなわち、高いデータ送信率を特定のUEに許容する場合に、基地局制御スケジューリングにおいて、他のUEには、高いデータ送信率を許容しない。結果的に、受信RoTは、目標RoTを超過せず、これにより、システム性能の低下を防止することができる。]
[0014] 図2は、従来のE−DCHを送受信するための手順を示すフローチャートである。
図2を参照すると、ステップ202で、基地局及びUEは、E−DCHを設定する。E−DCH設定は、専用送信チャネル(Dedicated transport Channel)を介してメッセージを交換するステップを含む。ステップ204で、UEは、スケジューリング情報を基地局に送信する。このスケジューリング情報は、アップリンクチャネル情報のようなUE送信電力情報と、UEの送信可能な余分の電力情報と、UEのバッファ内に蓄積されている送信されるべきデータの量とを含む。] 図2
[0015] 基地局と通信中である複数のUEからスケジューリング情報を受信すると、基地局は、ステップ206で、このスケジューリング情報に基づいてスケジューリングを実行する。すなわち、基地局は、アップリンク送信のために送信された情報を複数のUEから受信し、この受信された情報に基づいて複数のUEをスケジューリングする。]
[0016] ステップ208で、基地局は、アップリンクパケットの送信を許容するものと決定したUEにスケジューリング命令を送信する。このスケジューリング命令は、E−RGCH(E-DCH Relative Grant Channel)を介してUEに最大に許容可能なデータ送信率の増加/維持/減少を示すか、又は、E−AGCH(E-DCH Absolute Grant Channel)を介して最大に許容可能なデータ送信率及び送信が許容されたタイミングを示すことができる。]
[0017] UEは、ステップ210で、このスケジューリング命令に基づいてアップリンクを介して送信されるE−DCHの送信形式(Transport Format:以下、“TF”と称する。)を決定し、ステップ212及びステップ214で、E−DCHを介してアップリンクパケットデータを送信すると同時に、TF情報を基地局に送信する。ここで、TF情報は、E−DCHを復調するのに必要とされる資源情報を示す送信フォーマット組合せ指示子(Enhanced Transport Format Combination Indicator:以下、“E−TFI”と称する。)を含む。ステップ214で、UEは、基地局が割り当てた最大許容可能なデータ送信率及びチャネル状態を考慮してMCSレベルを選択し、MCSレベルを使用してこのアップリンクパケットデータを送信する。E−TFCI情報を送信する物理レイヤーチャネル、すなわち、E−DCH専用物理制御チャネル(E−DPCCH)は、E−TFCI情報を運搬し、物理レイヤーチャネル、すなわち、E−DCH専用物理データチャネル(E−DPDCH)は、このアップリンクパケットデータを送信する。基地局のチャネル推定及び電力制御に使用するために、E−DPDCH/E−DPCCHとともに専用物理制御チャネル(DPCCH)を送信する。]
[0018] ステップ216で、基地局は、TF情報及びこのパケットデータにエラーがあるか否かを判定し、この判定の結果に従ってACK/NACK信号を生成する。ステップ218で、TF情報及びこのパケットデータの中のいずれか1つでもエラーがある場合に、基地局は、NACK信号をE−DCHHARQ指示子チャネル(E−HICH)を介してUEに送信し、TF情報及びこのパケットデータの中のいずれにもエラーがない場合に、基地局は、ACK信号をE−HICHを介してUEに送信する。ACK信号の後に、このパケットデータの送信は完了し、UEは、E−DCHを介して新たなユーザデータを送信する。しかしながら、NACK信号の後に、UEは、同一のパケットデータをE−DCHを介して基地局に再送信する。]
[0019] 図2に示す上述した動作において、基地局が端末のバッファ状態及び電力状態のようなスケジューリング情報をUEから受信することができる場合に、基地局は、システム全体の性能を高めるために、遠く離れたUE、チャネル状況がよくないUE、又は優先順位が低い送信データを有するUEに低いデータ送信率を割り当てるか、又は近くにあるUE、チャネル状況がよいUE、又は優先順位が高い送信データを有するUEに高いデータ送信率を割り当てることができる。] 図2
[0020] 一般的に、RACHは、端末から基地局にシグナリングするために使用される。例えば、UEは、パワーオンの後にネットワークに登録するか、位置情報をアップデートするか、又は呼を発信するためにRACHを使用する。したがって、RACHは、相対的に低いデータ送信率及び広いセルカバレッジを有しなければならない。RACHがUEに接続された呼なしに送信されるため、UEは、必要な送信電力値を具体的にわからない。したがって、UEは、開ループ電力制御方法を介してRACH送信に必要とされる送信電力値を概略的に調整する。RACHは、初期接続のためのRACHプリアンブルとデータ送信のためのRACHメッセージとを含む。基地局は、RACHプリアンブルに対する応答チャネルとして取得指示子チャネル(AICH)を使用する。]
[0021] 図3は、従来の物理レイヤーRACH送信手順を示す図である。
図3を参照すると、UEは、まず、ブロードキャストチャネル(BCH)を介してRACH送信可能な期間を示すRACHアクセススロット及びUE識別のためのシグネチャーを含むRACH送信用資源を認識する。UEは、RACH送信用資源の中で所定のRACHアクセススロット及び所定のシグネチャーをランダムに選択し、所定のオフセットを受信されたダウンリンクチャネルの測定値に適用することにより初期RACH送信電力レベルを決定する。UEは、この選択されたRACHアクセススロットでこの選択されたシグネチャーを含むRACHプリアンブル312をこの決定された初期RACH送信電力レベルで送信する。図3では、初期RACHプリアンブル312の送信開始時点をt1 304で示す。基地局は、RACHプリアンブル312をエラーなしにUEから受信する際に、AICHを介してRACHプリアンブル312に含まれているシグネチャーをACK信号としてフィードバックする。一方、RACHプリアンブル312をUEから受信するのに失敗する場合に、基地局は、AICHをUEに送信せず、UEは、初期RACHプリアンブル312の送信電力より所定の値だけ高い送信電力で使用可能なRACHアクセススロットを介してRACHプリアンブル314を再送信する。] 図3
[0022] 図3において、この再送信されたRACHプリアンブル314の送信開始時点をt2 306で示す。基地局は、時点t3 308でAICH316を送信することによりRACHプリアンブル314の受信に成功したことをUEに通知する。AICH316を受信したUEは、時点t4 310でRACHメッセージ318を介して所望のデータを送信する。RACHプリアンブル312と314間の時間領域距離tp−p320と、RACHプリアンブル314とRACHプリアンブル314に対応するAICH316間の時間領域距離tp−a322と、RACHメッセージ318と前のRACHプリアンブル314間の時間領域距離tp−m324とは、予め定義されている、すなわち、基地局及びUEのすべてに知られている。] 図3
[0023] 一方、最近では、E−DCHをRACHに導入するとともに、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)要請又はインターネットプロトコルを介した音声(VoIP)サービスのような従来のRACHより相対的に高いデータ送信率又は周期的な接続が必要なサービスをサポートする方案が活発に研究されている。したがって、このようなサービスをRACHを介してサポートするためのRACH送信手順を定義する必要があった。]
発明が解決しようとする課題

[0024] したがって、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、拡張されたアップリンク専用送信チャネル(E−DCH)をサポートする移動通信システムにおいて新たなRACH送信手順を定義する装置及び方法を提供することにある。]
[0025] 本発明のまた他の目的は、E−DCHをサポートする移動通信システムにおいてシステム効率を増加させるRACH送信手順をサポートする装置及び方法を提供することにある。]
[0026] 本発明のさらにまた他の目的は、E−DCHをサポートする移動通信システムにおいてRACH送信手順でRACHプリアンブル、AICH、及びE−DPDCH/E−DPCCHの送受信時間関係を定義することによりシステムスループットを向上させる装置及び方法を提供することにある。]
課題を解決するための手段

[0027] 上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、移動通信システムにおける端末(UE)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の送信方法を提供する。上記送信方法は、アップリンクプリアンブルを基地局に送信するステップと、上記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を受信すると、拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)及び専用物理制御チャネル(DPCCH)を基地局(Node B)に送信するステップとを具備し、上記DPCCHは、上記E−DCHの送信の前に送信が開始されることを特徴とする。]
[0028] 本発明の実施形態の他の態様によれば、移動通信システムにおける基地局(Node B)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の受信方法を提供する。上記受信方法は、アップリンクプリアンブルを端末(UE)から受信するステップと、上記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を応答チャネルを介して上記端末に送信するステップと、上記肯定応答に応じて、拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)及び専用物理制御チャネル(DPCCH)を受信するステップとを具備し、上記DPCCHは、上記E−DCHの受信の前に受信が開始されることを特徴とする。]
[0029] 本発明のさらに他の態様によれば、移動通信システムにおける端末(UE)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の送信装置を提供する。上記送信装置は、アップリンクプリアンブルを基地局に送信するプリアンブル生成器と、上記基地局から受信された応答チャネルを介して上記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を検出する取得指示子チャネル(AICH)検出器と、上記肯定応答が検出された場合に、データバッファから拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)及び専用物理制御チャネル(DPCCH)を生成するE−DCH/DPDCCH生成器とを具備し、上記E−DCH/DPDCCH生成器は、上記E−DCHの送信の前に上記DPCCHの送信を開始することを特徴とする。]
[0030] 本発明のさらなる他の態様によれば、移動通信システムにおける基地局(Node B)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の受信装置を提供する。上記受信装置は、アップリンクプリアンブルを端末(UE)から受信するプリアンブル受信器と、上記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を応答チャネルを介して上記端末に送信する取得指示子チャネル(AICH)生成器と、上記肯定応答に応じて上記端末から信号を受信し、上記受信された信号から拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)データ及び専用物理制御チャネル(DPCCH)データを検出するE−DCH/DPCCH検出器とを具備し、上記E−DCH/DPCCH検出器は、上記E−DCHデータの受信の前の上記DPCCHデータの受信及び検出を開始することを特徴とする。]
発明の効果

[0031] 本発明の実施形態は、E−DCHをサポートする移動通信システムにおいてRACH送信手順を改善するためにRACHプリアンブル、AICH、及びE−DPDCH/E−DPCCH/DPCCH間の送受信時間関係を定義することによりRoT制御を介してシステム効率を向上させることができる長所がある。]
図面の簡単な説明

[0032] 従来の無線通信システムにおけるE−DCHを介したアップリンクパケット送信を示す図である。
E−DCHを送受信するための従来の動作を示すフローチャートである。
従来の物理レイヤーRACH送信手順を示す図である。
従来の物理レイヤーRACH送信手順でのRoTの変化を示す図である。
本発明の実施形態による拡張された物理レイヤーRACH送信手順でのRoTの変化を示す図である。
本発明の実施形態による基地局動作を示すフローチャートである。
本発明の実施形態によるUE動作を示すフローチャートである。
本発明の実施形態による基地局装置のブロック図である。
本発明の実施形態によるUE装置のブロック図である。]
実施例

[0033] 本発明の詳細な構成および要素のような本発明の詳細な説明で定義される特徴は、本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、ここに説明された実施形態の様々な変更及び変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、明瞭性と簡潔性の観点から、当業者に良く知られている機能や構成に関する具体的な説明は、省略する。]
[0034] 本発明の実施形態は、具体的に、UMTS通信システムにおいて、RACH送信手順でデータを送信する際に拡張されたアップリンク専用送信チャネル(E−DCH)を介してデータを送信する例を挙げて説明する。]
[0035] 図4は、従来の物理レイヤーRACH送信手順でのRoTの変化を示す図である。
図4を参照すると、縦軸402は、アップリンクRoTを示し、横軸404は、時間を示す。RACH送信手順を開始する前に、UEは、ブロードキャストチャネル(BCH)を介してRACH送信可能な期間を示すRACHアクセススロット及びUE識別のためのシグネチャーを含むRACH送信用資源を認識する。UEは、RACH送信用資源の中で所定のRACHアクセススロット及び所定のシグネチャーをランダムに選択し、受信されたダウンリンクチャネルの測定に所定のオフセットを適用することにより初期RACH送信電力レベルを決定する。UEは、時点t1 408で、この選択されたRACHアクセススロットでこの選択されたシグネチャーを含むRACHプリアンブル422をこの決定された初期RACH送信電力レベルで送信を開始する。] 図4
[0036] 図4において、UEは、RACHプリアンブル422に対応するAICHを基地局から受信するのに失敗する。UEが所定の時間の間にAICHを受信しなかったため、時点t2 410で、初期RACHプリアンブル422の送信電力より所定の値だけ高い電力レベルで使用可能なRACHアクセススロットでRACHプリアンブル424の再送信を開始する。このような動作は、基地局がRACHプリアンブルを受信するまで反復される。図4では、基地局が2番目のRACHプリアンブルを受信するのに成功したものと仮定する。したがって、基地局は、この再送信されたRACHプリアンブル424の受信に成功する際に、時点t3 412で、AICH426を介してRACHプリアンブル424に含まれているシグネチャーをACK信号としてフィードバックし始める。] 図4
[0037] AICH426を受信したUEは、時点t4 414でE−DPDCH432を介して所望のRACHデータの送信を開始する。この際に、E−DPDCHの送信形式(Transport Format:以下、“TF”と称する。)に関する情報を運搬するE−DPCCH430及びチャネル推定及び電力制御のためのDPCCH428とともに送信する。DPCCH428が時点t4 414より前の所定の時点で送信されることができ、これにより、DPCCH428がRACHデータ送信の前に電力制御のために使用されることができることをわかる。]
[0038] RACHプリアンブル422と424間の時間領域距離tp−p434と、RACHプリアンブル424とRACHプリアンブル424に対応するAICH426間の時間領域距離tp−a436と、RACHメッセージと前のRACHプリアンブル424間の時間領域距離tp−m(0)438とは、予め定義されている、すなわち、基地局及びUEのすべてに知られている。]
[0039] 基地局が受信信号の性能を保証しつつ受信することができるアップリンク信号の全体電力は、所定の値又はそれ以下、すなわち、目標RoT406に制限される。すなわち、セル内の全体RoTが目標RoTを超過する場合に、要求される所定の受信性能は、アップリンク信号に対して満足することができない。しかしながら、セル内の全体RoTが目標RoTよりはるかに低く保持される場合に、使用可能なRoT資源を浪費することによりシステム効率を低下させる。したがって、基地局は、セルのRoTを目標RoTより低くするか又は同一にするように効果的に制御する必要である。]
[0040] 図4の例では、基地局は、時点t4 414の後にUEのE−DCHデータ送信のために使用されるRoT420を予想し、時点t4 414の前にもRoT420を考慮してRoT割当てを制限することにより全体RoTを目標RoT406又はそれ以下に保持する。基地局は、時点t1 408から時点t4 414までの期間の間に、全体RoT416を他のUEからのアップリンク送信によるRoT416の総計及びUEのE−DCHデータ送信用RoT420の割当てに備えて予め占有するRoT418の総計で保持する。基地局が時点t4 414の前にUEのE−DCHデータ送信用RoT420を正確に予測することができないため、予め占有する所定のRoT418の値を充分に大きく運用する。したがって、総計RoTは、任意の瞬間に目標RoT406又はそれ以下に制御されるが、時点t1 408から時点t4 414までの期間の間には、予め占有するRoT418により資源活用が非効率的である。] 図4
[0041] 図5は、図4を参照して説明したようなRoT資源の非効率的な使用を回避するために提案された拡張された物理レイヤーRACH送信手順及び拡張された物理レイヤーRACH送信手順でのRoT変化を示す。] 図4 図5
[0042] 図5を参照すると、縦軸502は、アップリンクRoTを示し、横軸504は、時間を示す。RACH送信手順を開始する前に、UEは、BCHを介してRACH送信可能な期間のようなRACHアクセススロット及びUE識別のためのシグネチャーを含むRACH送信用資源を認識する。UEは、RACH送信用資源の中で所定のRACHアクセススロット及び所定のシグネチャーをランダムに選択する。] 図5
[0043] UEは、受信されたダウンリンクチャネルの測定に所定のオフセットを適用することにより初期RACH送信電力レベルを決定する。UEは、時点t1 508で、この選択されたRACHアクセススロットでこの選択されたシグネチャーを含むRACHプリアンブル522をこの決定された初期RACH送信電力レベルで送信を開始する。]
[0044] 図5において、UEは、RACHプリアンブル522に対応するAICHを基地局から受信するのに失敗し、時点t2 510で、初期RACHプリアンブル522の送信電力より所定の値だけ高い電力レベルで使用可能なRACHアクセススロットでRACHプリアンブル524の再送信を開始する。] 図5
[0045] この後に、基地局は、この再送信されたRACHプリアンブル524の受信に成功し、時点t3 512で、AICH526を介してRACHプリアンブル524に含まれているシグネチャーをACK信号としてフィードバックし始める。]
[0046] また、基地局は、スケジューリング動作に従ってスケジューリング命令540を他のE−DCH UEに送信し、時点t5 514の後に他のUEによる総計RoT518を調整する。その結果、基地局は、UEのE−DCHデータ送信532で発生するRoT520を目標RoT506内で確保する。したがって、時点t5 514の後にスケジューリング命令540を適用するためには、スケジューリング命令540とE−DCHデータ送信532間での時間領域マージン、すなわち、t4 513乃至t5 514の時間間隔が十分に確保されなければならない。]
[0047] 一方、他のE−DCH UEに対するスケジューリング命令540の生成又は送信時点に関連して、基地局は、AICH526の送信開始時点であるt3 512よりΔ542だけの時間後に他のE−DCH UEに対するスケジューリング命令540の生成又は送信を行うことにより、他のE−DCH UEに対するスケジューリング命令540を生成する際にUEのE−DCHスケジューリング結果を反映する。Δ542は、0より大きいか又は同一である。スケジューリング命令540は、E−RGCHを介してUEに最大許容可能なデータ送信率の増加/維持/減少を示すか、又はE−AGCHを介して最大許容可能なデータ送信率及び許容された送信タイミングなどの情報を示すことができる。]
[0048] AICH526を受信したUEは、時点t5 514でE−DPDCH532を介して所望のRACHデータの送信を開始する。この際に、E−DPDCH532のTFに関する情報を運搬するE−DPCCH530とチャネル推定及び電力制御のためのDPCCH528とを同時に送信する。DPCCH528が時点t5 414より前の所定の時点で送信されることができることをわかる。すなわち、t6 515とt5 514間の時間期間td−m529の間には、DPCCH528のみが送信される。この時間期間は、DPCCH唯一期間(only DPDCH transmission interval)と呼ぶ。一方、td−m529は、E−DCHの送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)に比例して決定されることができる。例えば、E−DCHのTTIが10msである場合に、td−m529は、20msであることができ、E−DCHのTTIが2msである場合に、td−m529は、6msであることができる。]
[0049] RACHプリアンブル522と524間の時間領域距離tp−p534と、RACHプリアンブル524とRACHプリアンブル524に対応するAICH526間の時間領域距離tp−a536と、RACHデータと前のRACHプリアンブル524間の時間領域距離tp−m(1)538と、AICH526と他のE−DCH UEに対するスケジューリング命令540間の時間領域距離Δ542と、RACHデータとスケジューリング命令540間の時間領域距離tg−m544とは予め定義されている値として、基地局が時間領域距離の中のいずれかをUEに通知することにより基地局及びUEが共通で認識するようになる。この時間領域距離間の関係は、次の数式(2)のように示す。]
[0050] 数式(2)
tp−m(1)=tp−a+tg−m+Δ(Δ>=0)]
[0051] 図4の場合に比べて、図5では、RACH送信手順にあたり、基地局がUEのRACHデータ送信時点t5 514の後に、全体RoTを目標RoT506又はそれ以下に保持するように、tp−m(1)がtp−m(0)より大きい値を有するように定義する。これは、UEのRACHデータ送信の前にRoTを予め占有して発生するRoT資源の効率的な使用は、システム効率を増加させる。] 図4 図5
[0052] また、tp−m(1)は、E−DCH TTIの長さに従って設定されることができる。例えば、E−DCH TTIの長さに比例して、E−DCH TTIが10msである場合のtp−m(1)10msが、E−DCH TTIが2msである場合のtp−m(1)2msより大きいか又は少なくとも同一である。これは、下記の数式(3)で示す。]
[0053] 数式(3)
tp−m(1)10ms=tp−m(1)2ms+Δe(Δe>=0)
数式(3)において、Δeは、E−DCH TTIが10msである場合のtp−m(1)とE−DCH TTIが2msである場合のtp−m(1)との間の差を示す。]
[0054] 本発明の実施形態に従って、E−DCH TTIの長さに比例して、E−DCH TTIが10msである場合のtp−m(1)10msが、E−DCH TTIが2msである場合のtp−m(1)2msより大きいか又は同一であるように設定する方法を下記の数式(4)に示すように表現することができる。すなわち、E−DCHが10msである場合のtg−m,10msが、E−DCHが2msである場合のtg−m,2msより大きいか又は少なくとも同一であるように設定され、その結果、E−DCH TTIの長さに比例して、tp−m(1)10msがtp−m(1)2msより大きいか又は同一の値を有する。]
[0055] 数式(4)
tp−m(1)10ms=tp−a+tg−m,10ms+Δ10ms(Δ10ms>=0)
tp−m(1)2ms=tp−a+tg−m,2ms+Δ2ms(Δ2ms>=0)
tg−m,10ms=tg−m,2ms+Δe又はΔ10ms−Δ2ms(Δe>=0)]
[0056] 以下では、本発明の実施形態による基地局及びUEの送受信手順及び装置について説明する。
本発明の実施形態は、図5に示したように動作する基地局及びUEの送受信手順及び装置を提案する。] 図5
[0057] 図6は、本発明の実施形態による拡張されたRACH送信手順で基地局の送受信動作を示すフローチャートである。
図6を参照すると、ステップ602で、基地局は、UEから受信されたRACHプリアンブルを検出し、ステップ604で、RACHプリアンブルにエラーがあるか否かを判定する。基地局がUEのRACHプリアンブル送信時点をBCHを介してUEに事前に通知することにより、UE及び基地局は、RACHプリアンブル送信時点を認識する。対応するUEからのRACHプリアンブルの送信電力が他のUEからの干渉を避けるだけ十分に大きく、基地局が対応するUEからのRACHプリアンブルの受信に成功すると、ステップ606で、基地局は、UEのRACHプリアンブルに対するACK信号を生成する。しかしながら、ステップ604で、基地局がUEからのRACHプリアンブルの受信に失敗すると、ステップ602で、UEからのRACHプリアンブルの検出を再び試みる。UEが最も最近に送信したRACHプリアンブルの送信時点とRACHプリアンブル再送信時点間の関係は、あらかじめ約束されている。したがって、UE及び基地局のすべては、使用可能なRACHプリアンブル送受信時点を認識する。] 図6
[0058] ステップ606で、ACK信号を生成する際に、基地局は、この受信されたRACHプリアンブルに含まれているシグネチャーをAICHに含む。この受信に成功したRACHプリアンブルとAICHとの間の相対的な時間関係も予め設定されている。]
[0059] 一方、ステップ608で、基地局は、他のE−DCH UEからE−DPDCH/E−DPCCH/DPCCHを受信し、ステップ610で、この受信されたE−DPDCH/E−DPCCHに基づいて他のE−DCH UEに対するスケジューリング動作を実行する。基地局は、このスケジューリング結果をE−RGCH又はE−AGCHを介して各UEに通知する。ステップ610のスケジューリング動作は、ステップ606のACK信号を生成する動作より時間的に後で実行されるか又は同時に実行され、これにより、ACK信号に対応するUEからのRACHデータ送信及び関連するRoTは、スケジューリング動作に反映されることができる。UEからのRACHデータの送信時点は、RACHデータ送信時点と最も最近に送信されたRACHプリアンブルとの相対的な時間関係に基づいて予め設定されているため、基地局及びUEのすべては、RACHデータ送受信時点を認識する。UEがACK信号を受信した後に送信するRACHデータのデータ送信率は、予め設定されているか、又は基地局シグナリングにより所定の値に又はそれ以下に制限され、これにより、過度なRoT発生を抑制する。したがって、ステップ610で、基地局は、UEのRACHデータ送信時点及び関連するRoTを予測することができるので、UEのRACHデータ送信時点で他のE−DCH UEから発生する総計RoTをUEのRACHデータ送信から発生するRoTだけ低くする。結果的に、システムのRoT資源を効率的に活用する。]
[0060] 図7は、本発明の実施形態によるUEがRACH送信手順での送受信動作の間の制御動作を示すフローチャートである。
図7を参照すると、ステップ702で、UEは、RACH送信手順の前に、BCHを介してRACH送信可能時間期間を示すRACHアクセススロット及びUE識別のためのシグネチャーを含むRACH送信用資源を認識する。] 図7
[0061] ステップ704で、UEは、RACH送信用資源の中で所定のRACHアクセススロット及び所定のシグネチャーをランダムに選択し、この選択されたシグネチャーを含むRACHプリアンブルをこの選択されたRACHアクセススロットで送信する。この際に、RACHプリアンブルの送信電力レベルは、受信されたダウンリンクチャネルの測定に所定のオフセットを適用することにより決定される。]
[0062] ステップ706で、UEは、RACHプリアンブルの送信時点から所定の時間後に、この送信されたRACHプリアンブルに対するAICHを基地局から検出することを試みる。]
[0063] ステップ708で、UEがAICHの検出に失敗すると、ステップ704で、RACHプリアンブルを再送信する。基地局が送信するAICHは、ACK信号のフィードバックを希望するUEが最も最近にRACHプリアンブル送信の際に使用したシグネチャーを含む。したがって、UEは、自身のシグネチャーを使用してAICHが検出されたか否かを判定することができる。AICH及びUEが最も最近に送信したRACHプリアンブル間の相対的な時間関係は、予め設定されている。]
[0064] RACHプリアンブルを再送信する場合に、UEは、使用可能なRACHアクセススロットで最も最近にUEが送信したRACHプリアンブルの送信電力を所定の値だけ増加させる。UEが最も最近に送信したRACHプリアンブルとRACHプリアンブル再送信時点間の相対的な時間関係が予め設定されているため、基地局及びUEのすべては、使用可能なRACHプリアンブル送受信時点を認識する。]
[0065] ステップ708で、UEがAICHの検出に成功する場合には、ステップ710で、RACHデータをE−DPDCHを介して送信する。この際に、E−DPDCHのTFに関する情報を運搬するE−DPCCHとチャネル推定及び電力制御のためのDPCCHとをともに送信する。ここで、DPCCHは、t4 414より所定の時間の前に送信することによりRACHデータの送信の前に一時的に電力制御及びチャネル推定に使用されることができることは、上述した通りである。]
[0066] 一方、UEからのRACHデータの送信時点は、RACHデータ送信時点と最も最近に送信したRACHプリアンブル間の相対的な時間関係に基づいて予め設定されているので、基地局及びUEのすべては、RACHデータ送受信時点を認識する。]
[0067] 図8は、本発明の実施形態に従って拡張されたRACH送信手順をサポートするための基地局の送受信装置の構成を示すブロック図である。
図8を参照すると、基地局は、UEから信号を受信し、受信部802でこの受信された信号に対して所定の信号処理を実行した後に、この処理された信号がRACHプリアンブル検出器806でエラーを有しているか否かを判定する。UEからのRACHプリアンブルの送信時点は、基地局及びUEのすべてが認識することができるように予め設定されている。] 図8
[0068] RACHプリアンブルの受信電力が他のUEからの干渉を克服するだけ十分に大きいので、基地局がUEからのRACHプリアンブルの受信に成功すると、基地局は、RACHプリアンブルに含まれているシグネチャーをAICH生成器810に送信する。AICH生成器810は、このシグネチャーを含むACK信号を生成する。送信部804で所定の方式で処理された後に、AICHは、UEに送信される。受信に成功したRACHプリアンブル及びAICHの生成又は送信時点間の相対的な時間関係は、予め設定されている。]
[0069] 基地局がRACHプリアンブルの検出に失敗する場合に、UEからの次のRACHプリアンブルの受信を待機する。UEのRACHプリアンブル間の相対的な時間関係も予め設定されている。RACHプリアンブル検出器806は、RACHプリアンブルの受信に成功したか否かをタイミング制御器818に通知することにより、基地局がAICH送信時点を制御するか又はUEからの再送信RACHプリアンブルの受信時点を制御するようにする。]
[0070] 一方、基地局は、他のUEから受信された信号からE−DCH関連信号を抽出し、E−DCH/DPCCH検出器812で各UEのE−DCHスケジューリング情報を抽出する。スケジューラ814は、E−DCHスケジューリング情報及びAICH生成器810から受信されたUEのRACHデータに関するスケジューリング情報に基づいてスケジューリング動作を実行し、スケジューリングの結果に従ってスケジューリング命令生成器816でスケジューリング命令を生成する。UEのRACHデータに関するスケジューリング情報は、RACHデータのデータ送信率、UEの送信時点などであることができる。]
[0071] E−DCH/DPCCH検出器812は、E−DCH(すなわち、E−DPDCH/E−DPCCH)/DPCCHの受信時点をタイミング制御器818に通知することにより、タイミング制御器818がスケジューリング命令生成時点を制御するようにする。]
[0072] 図9は、本発明の実施形態による拡張されたRACH送信手順をサポートするためのUEの送受信装置の構成を示すブロック図である。
図9を参照すると、UEは、BCH検出器906でBCHを介してRACH送信可能時間期間を示すRACHアクセススロット及びUE識別のためのシグネチャーを含むRACH送信用資源に関する情報を取得する。UEは、RACH送信可能時間期間に関する情報をタイミング制御器918に伝達することにより、タイミング制御器918がUEのRACH送信時点を制御するようにする。] 図9
[0073] BCH検出器906は、RACHプリアンブルの生成に使用するためにRACH送信用資源情報をRACHプリアンブル生成器914に伝達する。RACHプリアンブル生成器914は、データバッファ912からRACHデータがあるか否かを示す情報を受信する。送信されるRACHデータがある場合には、RACHプリアンブル生成器914は、RACH送信用資源情報に基づいてRACHプリアンブルを生成し、送信部904を介してRACHプリアンブルを基地局に送信する。この際に、RACHプリアンブル生成器914は、タイミング制御器918の制御の下でRACHプリアンブルの送信時点を決定する。]
[0074] RACHプリアンブルを送信した後に所定の時間が経過すると、UEは、タイミング制御器918の制御の下でRACHプリアンブルに対するAICHの検出を試みる。UEは、受信部902で基地局から受信された信号に対して所定の信号処理を実行した後に、AICH検出器908でこの送信されたRACHプリアンブルに含まれているシグネチャーが受信信号に存在するか否かを確認することによりAICHが検出されたか否かを判定する。AICH検出に失敗すると、UEは、RACHプリアンブル生成器914がRACHプリアンブルを再送信するように制御する。AICH検出に成功する場合に、UEは、データバッファ912からRACHデータを収集し、E−DCH/DPCCH生成器916でRACHデータでE−DPDCHを構成する。この際に、E−DPDCHは、送信部904を介して基地局に送信される。また、E−DPDCHのTFに関する情報を運搬するE−DPCCH及びチャネル推定及び電力制御のためのDPCCHは、基地局に送信される。一方、DPCCHは、E−DPDCH及びE−DPCCHの送信時点より所定の時間の前に予め送信されることができる。]
[0075] データバッファ912は、タイミング制御器918の制御の下でRACHデータの送信時点を調整する。また、データバッファ912は、AICH検出に成功したか否かを示す情報をAICH検出器908から受信し、AICH検出に成功した場合にRACHデータを送信する。]
[0076] 上述した図4の説明において、RACHデータと前のRACHプリアンブル間の時間領域距離tp−m(0)438は、一般的に、基地局がRACHデータ送信時点でのRoTを制御するのに相対的に短いために、RoT制御の観点では好ましくない。しかしながら、送信遅延に敏感なRACHデータを相対的に短い時間に送信することができる。これを“方法1”と呼ぶ。] 図4
[0077] 上述した図5の説明において、RACHデータと前のRACHプリアンブル間の時間領域距離tp−m(1)538は、基地局がRACHデータ送信時点でのRoTを制御するのに相対的に長いために、RoT制御の観点では好ましい。しかしながら、送信遅延に敏感なRACHデータを相対的に短い時間に送信しなければならない場合には好ましくないことがある。これを“方法2”と呼ぶ。] 図5
[0078] したがって、上述した方法1又は方法2をUEのRACH送信手順に選択的に使用することは、必要であれば、送信遅延制御又はRoT制御を可能にする。基地局は、シグナリングにより方法1又は方法2を使用するか否をUEに通知する。]
[0079] 本発明の実施形態による基地局装置及びUE装置は、図8及び図9に示すような同一の装置を使用して実現されることができる。また、方法1又は方法2は、RACHデータのサービスタイプに基づいてRACHデータと前のRACHプリアンブル間の時間間隔に対して選択されることができる。] 図8 図9
[0080] 以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。]
[0081] 802 受信部
804 送信部
806RACHプリアンブル検出器
810AICH生成器
812 E−DCH/DPCCH検出器
814スケジューラ
816スケジューリング命令生成器
818タイミング制御器
902 受信部
904 送信部
906 BCH検出器
908 AICH検出器
912データバッファ
914 RACHプリアンブル生成器
916 E−DCH/DPCCH生成器
918 タイミング制御器]
权利要求:

請求項1
移動通信システムにおける端末(UE)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の送信方法であって、アップリンクプリアンブルを基地局に送信するステップと、前記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を受信すると、拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)及び専用物理制御チャネル(DPCCH)を基地局(NodeB)に送信するステップとを具備し、前記DPCCHは、前記E−DCHの送信の前に送信が開始されることを特徴とする送信方法。
請求項2
前記E−DCHの送信開始時点は、E−DCH送信時間間隔(TTI)に従って設定されることを特徴とする請求項1に記載の送信方法。
請求項3
前記E−DCH送信の前のDPCCHの送信時点は、E−DCHTTIに比例することを特徴とする請求項1に記載の送信方法。
請求項4
移動通信システムにおける基地局(NodeB)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の受信方法であって、アップリンクプリアンブルを端末(UE)から受信するステップと、前記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を応答チャネルを介して前記端末に送信するステップと、前記肯定応答に応じて、拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)及び専用物理制御チャネル(DPCCH)を受信するステップとを具備し、前記DPCCHは、前記E−DCHの受信の前に受信が開始されることを特徴とする受信方法。
請求項5
前記E−DCHの受信開始時点は、E−DCH送信時間間隔(TTI)に従って設定されることを特徴とする請求項4に記載の受信方法。
請求項6
前記E−DCHの受信の前のDPCCHの受信時点は、前記E−DCHTTIに比例することを特徴とする請求項4に記載の受信方法。
請求項7
前記肯定応答を前記端末に送信するステップは、前記拡張されたアップリンク専用チャネルの受信時点で、前記端末からのアップリンク信号の電力を含むアップリンク信号の全電力が所定の値より低いか又は同一であるようにスケジューリング動作を実行するステップと、スケジューリング情報を前記端末を除いた他の端末に送信するステップとを具備することを特徴とする請求項4に記載の受信方法。
請求項8
前記肯定応答の送信時点は、前記プリアンブルの受信時点の後に予め定められた第1の時間以降であり、前記スケジューリング情報の送信時点は、前記肯定応答の送信時点と同一であるか又は予め定められた第2の時間以降であり、前記E−DCHの受信時点は、前記スケジューリング情報の送信時点の後に予め定められた第3の時間以降であることを特徴とする請求項7に記載の受信方法。
請求項9
移動通信システムにおける端末(UE)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の送信装置であって、アップリンクプリアンブルを基地局に送信するプリアンブル生成器と、前記基地局から受信された応答チャネルを介して前記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を検出する取得指示子チャネル(AICH)検出器と、前記肯定応答が検出された場合に、データバッファから拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)及び専用物理制御チャネル(DPCCH)を生成するE−DCH/DPDCCH生成器とを具備し、前記E−DCH/DPDCCH生成器は、前記E−DCHの送信の前に前記DPCCHの送信を開始することを特徴とする送信装置。
請求項10
前記E−DCHの送信開始時点は、E−DCH送信時間間隔(TTI)に従って設定されることを特徴とする請求項9に記載の送信装置。
請求項11
前記E−DCH送信の前のDPCCHの送信時点は、E−DCHTTIに比例することを特徴とする請求項9に記載の送信装置。
請求項12
移動通信システムにおける基地局(NodeB)の拡張されたランダムアクセスチャネル(RACH)の受信装置であって、アップリンクプリアンブルを端末(UE)から受信するプリアンブル受信器と、前記アップリンクプリアンブルに対する肯定応答(ACK)を応答チャネルを介して前記端末に送信する取得指示子チャネル(AICH)生成器と、前記肯定応答に応じて前記端末から信号を受信し、前記受信された信号から拡張されたアップリンク専用チャネル(E−DCH)データ及び専用物理制御チャネル(DPCCH)データを検出するE−DCH/DPCCH検出器とを具備し、前記E−DCH/DPCCH検出器は、前記E−DCHデータの受信の前の前記DPCCHデータの受信及び検出を開始することを特徴とする受信装置。
請求項13
前記E−DCHの受信時点は、E−DCH送信時間間隔(TTI)に従って設定されることを特徴とする請求項12に記載の受信装置。
請求項14
前記E−DCHの受信の前のDPCCHの受信時点は、前記E−DCHTTIに比例することを特徴とする請求項12に記載の受信装置。
請求項15
前記取得指示子チャネル生成器が前記肯定応答を前記端末に送信した後に、前記E−DCHの受信時点で前記端末からのアップリンク信号の電力を含むアップリンク信号の全電力が所定の値より低いか又は同一であるようにスケジューリング動作を実行し、スケジューリング情報を前記端末を除いた他の端末に送信するスケジューリング命令生成器をさらに具備することを特徴とする請求項12に記載の受信装置。
請求項16
前記肯定応答の送信時点を前記プリアンブルの受信時点の後に予め定められた第1の時間以降となるように制御し、前記スケジューリング情報の送信時点を前記肯定応答の送信時点と同一であるか又は予め定められた第2の時間以降となるように制御し、前記E−DCHの受信時点を前記スケジューリング情報の送信時点の後に予め定められた第3の時間以降となるように制御するタイミング制御器をさらに具備することを特徴とする請求項15に記載の受信装置。
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